番外編 1 日本民家園
今回は美術館ではありません。
小田急線「向丘遊園」駅南口から徒歩13分。
正面玄関
‘子どもと一緒に美術館’とはいっても、子ども(小学校低学年くらいまでかな)があまり興味のない作品を、‘静かにしなさい!’とか言われながら、無理やり見せるのは本当にかわいそうです。
そう、小さな子どもは走ったり、大きな声を出したりするのが当たり前。(とくに男の子かな?)心の中で感じたことを、声に出さずに頭の中で考えたり、整理したり、咀嚼できる能力は10歳前後といわれています。もちろん、公共のマナーを学ばせるといういい機会ともいえますが、すべての親が子どもの砂場遊びに付き合えないように、すべての美術館に子どもが楽しめるとは限らない。親が良かれと思っても、食いつかないものは食いつかないですよね(^^;)
そこで、どうすれば美術鑑賞を楽しめる子になるか!それはやっぱり、オリジナル、自然に触れること☆
例えば、伊藤若冲の「池辺群虫図」を虫好き男子にみせたら本当に良く見ますよ☆
前置きが長くなりましたが、東京にいるとなかなか自然に親しめない。それに、子連れではいきなり山とか川とかは行けない。でも、近所の公園では物足りない。
そこでおすすめが、都内からも比較的近い、この日本民家園。
生田緑地の程よい傾斜面に、東日本の代表的な民家をはじめ、水車小屋、船頭小屋など25軒の建物が現地から移築され、保存展示されています。
受付のある本館の室内展示で、古民家に関する基礎知識が映像などで学べるので、ここをさらりと見てからスタートするのがおすすめです。
古民家はに害虫退治のために煙を炊いていたり、数件、靴を脱いで家に入ることが出来ます。そのような家では、ボランティアガイドの方が囲炉裏に火をたいていて待っていてくれて、色々なお話を聞くことが出来ます。皆さん、子どもに優しく親切です。
子ども大好き、スタンプラリーもあります。
藁葺き屋根など見事です。2月中旬には、17世紀末期、愛甲地方の上層農家岩澤家の、藁葺き補修工事の様子が見られます。
多少行けない場所もありますが、基本ベビーかでもいけるように整備されています。
階段をがんがん歩けるお子さんは、是非伝統工芸館へ。事前予約で藍染が楽しめる他、こんな景色が楽しめます。
後、忘れてはいけない!お昼は、お弁当持参もいいですが、寒いこの季節はそば処白川郷がおすすめ。飛騨白川郷の合掌造りの山下家がお店になっています。もちろんお座敷。赤ちゃんも大丈夫です。ただ、お蕎麦しかないのでアレルギーのお子様はご注意を。
山下家1階 そば処白川郷
他、この古民家園の周りには、岡本太郎美術館、かわさき宙と緑の科学館、少し離れた場所ですが藤子・F・不二雄ミュージーアム、芝生のひろば、などなど、充実しております。朝から夕方まで、思いっきり遊べます。
都内から1時間かからず、四季を通じて、子どもも大人もリフレッシュできる素敵な場所です。まだ行ったことのない方、是非お出かけ下さい☆