ちひろ美術館
ちひろ美術館。ちひろさんが亡くなってから、今年で40年。
もし、生きていられたら、95歳。
お母さんなら、ちひろさんの絵を知らない人はいないのでは?
図書館には、たくさんのちひろさんの本ありますよね。
私も、幼少の頃から大好きでした。クリスマスのプレゼントに、『ゆきのひのたんじょうび』をお願いして、その本は今でも宝物。
昨年の朝日新聞‘beランキング~好きな日本の絵本作家’のランキングでは第1位。さすがです。
絵本の原画って、小さいし、インパクトがないからか意外と子どもはさらりと流してしまうことが多いかも。印刷技術がすすんでいるからか、‘家でみた!’くらいの感想が多い気がします。
でも、ちひろさんの絵は違います。原画の魅力?パワーあります!!あの‘瞳’、柔らかな‘手’、母親にはたまらない。
西武新宿線上井草が最寄の駅。1952年、当時ちひろさんが33歳の時から、亡くなるまでの20数年住んでいた、アトリエ兼、自宅のその場所にはあります。
絵をみるのに、説明は要らない。
まさしく、ちひろさんの絵はその通り。とにかく、優しく暖かい気持ちになる。思いやりや、愛にあふれた空間。
(図書室。我が家はここで過ごすのが、一番長い。)
絵も、小さな子どもがみれるように、低い位置に展示されているし、絵本が読める図書室、まだ歩けない赤ちゃんが遊んだり、くつろいだりできるお部屋と、子どもと親に色々考えてくれています。
小さな中庭。いたるところに、かわいい椅子やベンチ。
(おなかすいたと、動けなくなる男児。いつもなら、‘さっき食べたばっかじゃん!’と文句を言いたくなるけど、ここではそんな怒りもこみ上げてこない。)
幼少の頃から画才はあったようで、恵まれた環境で育ち、書も達筆、洋裁も映画の主人公の服をまねてつくってしまう(『オーケストラの少女』ディアナ・タービン)。才能あり、センスあり。描くことが好きという、純粋な、単純なことから生まれた、揺るぎないデッサン力や、独特な技法。生き方。
戦争を経験。親に薦められ、結婚は悲しい終わり方。1年ほど、生まれて間もない長男を預け、一人で生計を立てたとか、著作権保護運動にも奔走したとか、介護しながら仕事を続けたりと、女性としても興味深い人生。
と、書き出したら、止まらないのでこの辺で。
あ、でも、最後に
いつ、どんな時代でも、子どもはかわいく、守るべき存在。単純で当たり前のこと。でも、子育て中忘れてしまうことありません?
そして、戦争は、弱いものを犠牲にするとか。
そのことを、思い出してくれる優しい美術館です。
‘絵本の時間’やイベントも開催しています。それにあわせて行って見てもいいかも!
美味しいcafeあり。晴れた、暖か日はテラスも気持ちいい♪
石神井公園も、ちょっと頑張ればいけるかな☆
春休み、是非。